KeiAtGULC’s blog

ジョージタウン・ロー留学記 2018/2019

LL.M.生活の概要:サマーから始まる1年間

 

 皆さん、こんにちは。Keiです。

自己紹介を兼ねた1つ目の投稿の次には、ジョージタウン・ローのLL.M.の1年間についてさらってみようと思います。

通常日本であれば、4月はじまりですが、アメリカを含む諸外国(のほとんど)は9月が年度始まりです。これに従って、秋学期が1学期になります。アメリカのロースクールを含む大学等の教育機関は感覚で申しますと、秋学期と春学期の2期制で、秋学期は9月に始まり12月に終わり、春学期は翌年1月に始まり5月に終わるのがたいていの流れです。勿論、学校によって設け方が違うので一概には言えないと思います。

ジョージタウン・ローは先ほど述べたように、9月初頭(正確には8月の下旬)から始まり、12月の半ばまでを秋学期、1月の頭から5月中旬までが春学期となっています。

しかし全米のLL.M.を設置しているロースクールの中には、ジョージタウンのように、サマープログラムを設けている学校(ボストン大やUSCなど)もあります。このサマープログラムの大きな趣旨は、LL.M.が基本的に非アメリカ人を対象にしているという側面から、導入部という位置づけになります。また、非・英語話者(i.e. 母国の公式言語が英語ではない国の人々)にとっては、クラスに慣れるための準備期間ともいえるかと思います。

 

ジョージタウンの2018サマーはは7月9日(実質は7月10日)から8月17日までの約ひと月です。この間は前後半2つに分かれ、前半ではFoundations of American Law、即ち「アメリカ法基礎」の講義をサマー参加者は全員1つの教室で受けます。後半に入ると、"U.S. Legal Research Analysis & Writing"若しくは"Professional Responsibility"のどちらかを選択して受けることになっています。それぞれ2単位設定されており、卒業単位に算入されると同時に、これらの科目は全てではありませんが、NY Bar(ニューヨーク・バー、ニューヨーク州司法試験)を受けるために必要な科目にもなっているので、サマーに参加することで秋学期ないし春学期にこれらの講義を履修する必要がないという大きなアドヴァンテージがあるのです。

 

このサマーにはおよそ100名の学生が参加しており、大きくグループ分けしてみると、中南米諸国(1つに括って恐縮ですが、大体の内訳として、メキシコ、アルゼンチン、コロンビア、パナマホンジュラスなど)中国、インド、日本、ヨーロッパ(フランス、イタリア、スペイン)という顔ぶれでしょうか。勿論、韓国やフィリピン、アフリカ諸国などからも学生が来ています。

 

特に日本人の私、それも日本の教育をしっかりと受けてきた人間にとって、これほど多様な環境で講義を受けるという新鮮味は驚きとともに何か挑戦的な環境にも思えました。これについては追々この後の投稿記事で触れていきたいなと思います。