教室が寒すぎる!~ERに行く
「教室が寒すぎる!」
初日からずっと思っていたことです。
ブログ更新にお時間をいただいたのはこれが実は関係しています。
日本では考えられないくらいの強さでエアコンを入れます。最も日本人に比べ諸外国の人の方が寒さに強かったりします(例えば、日本でも冬に半そでTシャツで刊行する外国人見かけますよね)が、それでもほとんどは口々に"fu*king cold/freezing!(寒すぎる)"と言っています。
外は日中30度前後まで上がるワシントンの夏の内外気の温度差が激しいです。
このせいなのか、またこれに新天地の環境への順応、日々の疲労の蓄積といったこともあってか、ついに先週の金曜日(8月10日)に急に悪寒を感じ急いで自宅に戻りました。
体温計で測ってみると100.0Fと表示されますから摂氏だと37.7度。
2週間くらい前から喉痛を経験していたので手元にあったNyQuilというアメリカの市販薬を買って長袖を着て寝ます。寝る前に、2週間くらい体調がおかしいため、ここで熱が出るというのも何か嫌な予感がしますのでついに病院に行くことを決意します。
ただしアメリカの病院の多くはERを除き、予約制ですので、どこに通えるか調べるため、手元にあるクレジットカード付帯の保険が効くところを見つけるべくカード会社に電話。翌朝に折り返しで電話をくれるとのことでした。
翌朝、電話を待ちつつ体温を測ってみると100.3F (37.8C)に上がっています。
電話を受けるとワシントンD.C.に提携している病院はない、と。ただし、大型病院のERであれば、FAX等で保険会社が支払いの引き受けを示す書類を送れることから、ERに行ってくれと。
クレジットカード付帯ですので、所定の上限額までの治療費、薬代(アメリカは医薬分離)、そして往復の交通費が補償の対象です。(カードの会社や条件によって違いますのでご確認をお忘れなく。)
はじめてのER。かのドラマのごとく、ジョージ・クルーニーがいる世界の中を見ることができます。
到着すると、保険会社に指定されたようにパスポートを見せ本人確認と受付を行います。その際、腕には、入院患者のような輪っかのタグがつけられます。
待合室で呼ばれるのを待つと、まずは簡単な問診が行われます。どのような症状かを聞かれたり、熱を測ったり、体重身長を答えたり、と。
再度待合室で待つよう指示されると、別のところから呼び出されます。
そうすると本当にドラマのような、ストレッチャーに横になっている意識のあるのかわからない患者さんや半分起こされて医師と話す患者さんがいます。
自分もカーテンで仕切られる、ストレッチャーのおいてある場所に通され、着替えるように指示されます。
その後看護師さんやらジェネラル・ドクターのような人が問診に来て、さらには白衣の若手の医師、また日本語の話す日系アメリカ人(だと思います)の医学生(研修でしょう)、ERを仕切っていると思われる年配のドクターなど入れ替わり立ち代わりに来るではありませんか。
この時は5人もの白衣を着た医師が同時に私の前に来てあれこれ問診してくださったのですが、診断は「風邪」ということでした。
診断後にすごかったのは、初診ということもあり、情報の登録のためにあれこれやったこともありますが、診察後にかなりの書類にサインしなければならないのです。
支払いの意思を示すこと、携わった医師以外にも患者の情報を公開することを許可する書類など、かなりの枚数。さすがは訴訟大国、病院もその対象によくなりますから防衛策もしっかりとしています。
その後、帰宅して寝たのですが、全く熱が下がらず、時には103F(39.4C)にまで上がってしまい、月曜日にも再来院することになります。。。。
再来院したときの診断は細菌性肺炎。初めてかかりました(記憶の限りですが)。
ただ点滴と投薬のおかげで1.5日ほどで80%くらいは回復。
うーん、土曜日の時にはしなかった血液検査や胸部X線検査のおかげです。
このせいで授業も1つ休んでしまい、そちらの精神的な負担の方が大きいのですが、まあ治って(重症化する前に止められて)良かったなとは思っています。
これからどんどん寒くなってゆくD.C.。これから体調管理にはより一層気を付けなければなりません。